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子どもたちに寄り添う

昨年末から今年初めにかけて、「くにたち市年末年始困りごと相談会」が催されました。
この相談会は、国立市と国立市社会福祉協議会の後援を受けて、日々の生活で困りごとを抱える方々を対象として、国立市役所西側の広場を会場に、12/29(日)と1/4(土)の二日間開かれました。
食料品や生活用品の配布テントと、各種(生活・労働・法律・女性等)相談ブースが設けられ、二日間で延べ244名が来場しました。
地域支援部門のスタッフは、地域支援事業の一環として、この相談会の運営支援に携わりました。
その反省会の席で、相談会のボランティアスタッフに子ども(小学生)を加えることの是非が議論されました。
来場者からの「お子さんの元気な姿を見るとほほえましい」「元気をもらえる」などの好意的な感想が紹介される一方で、学校のクラスメイトが相談者側として来場した場合、「与える」側と「与えられる」側に明確に立場が分かれてしまう、その現実を子どもたちがどのように受け取るのか、その心情を推し量るべきではないのか、との意見が出されました。
議論の途中、参加者の一人から、「神の国寮の職員さんの意見が聞きたい」との発言がありました。
「神の国寮の子どもたちは、自分が施設で暮らしていることをどのように受け止めているのか、職員はどのように支援しているのか」との質問です。
私はおおむね次のようにお答えしました。
「子ども達それぞれが受け入れるしかありません。厳しい現実を受け止め、咀嚼し、消化していくには、長い時間がかかると思います。でも職員は寄り添うことしかできないのです」
私は、退寮した施設の子どもが、かつて次のように言っていたことを思い出しました。
「確かに施設に入ることは幸せではないかもしれない、でも僕はこの施設に入ることができて本当によかった」
私たち職員は本当に寄り添うことしかできないのです。
でもそれでいいんだと思います。
【ちっち】
