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ぽかふわブログ4

心理職として重要なスキルの1つに「共感」というものがあります。
専門家だけではなく、人と人とがやり取りするうえでとても大切なことです。
しかし、なんとなくわかったつもりになっている人が多いのも事実。今回はそんなお話です。
目の前に、失敗して落ち込んでいる人がいるとします。
周囲の人たちは心配し、こんな風に声をかけるかもしれません。
「もし私だったらすごく苦しいから心配だよ」
「私も似たようなことがあったけど、本当につらいよね」
これはこれでうまくいくこともあります。
ですが、「もし自分だったら」と考えたり、自分の経験に照らし合わせたりするのは、「共感」とは少し違います。
「共感」というのは、自分ではなく相手の基準で、あたかも相手であるかのような感覚で「共に感じる」ことです。
それには、自分の価値観は横に置き、相手の状況や考え方、意図、感情、などに思いを馳せ、関心を持ち続けることが大切です。
ある心理学者はこう言いました。
「共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることなのです」
共感しているつもりになって、自分の視点を押しつけていないだろうか?
そんな問いを常に考え続けていきたいものです。
【M.J】